光回線の速度ってどれくらいあれば、ストレスなく普通に利用できるものなの?
そんな疑問にお答えします。
光回線が快適に利用できる速度の目安は、コンテンツによって大きく違います。
コンテンツ | 推奨される通信速度 |
---|---|
メール・LINE | 1~2Mbps |
SNS・ウェブ閲覧 | 1~10Mbps |
ネット動画 | 10~20Mbps |
ビデオチャット | 10~30Mbps |
オンラインゲーム | 30~100Mbps |
基本的に通信速度が30Mbpsあれば、快適に利用できる光回線と言われていますが、オンラインゲームをするなら100Mbpsは必要です。
同時にあなた1人で光回線を専有する場合と、家族で光回線を共有する場合では、求められる通信速度の目安は異なります。
光回線はベストエフォート型のサービスなので、1Gbpsが実際に利用できるわけではないんですよね。
そこで通信会社に勤める筆者が、光回線を快適に利用できる速度の目安と、速度実測値の調べ方について解説していきます。
動画やゲームの読み込み時間でイライラしている人や、快適な光回線に乗り換えを検討している人は、ぜひ参考にしてくださいね。
すぐに速い光回線を知りたい人は、速度ランキングの記事から確認するのもおすすめです。
光回線の平均速度とは?
現在、光回線・ホームルーター・モバイルルーターの3つがよく使われていますが、それぞれの平均速度を見てみましょう。
回線の種類 | 下り | 上り |
---|---|---|
光回線 | 379.8Mbps | 348.4Mbps |
ホームルーター | 164.7Mbps | 19.1Mbps |
モバイルルーター | 52.3Mbps | 13.0Mbps |
光回線の速度測定サイト「みんなのネット回線速度」の情報では、直近3ヶ月の光回線の平均速度は379.8Mbpsでした。
しかしこれは10Gbpsの光回線も含まれているため、1Gbpsの光回線の平均実測値は200~300Mbps程度ではないかと予想します。
5Gの誕生でモバイル回線も速くなりましたが、まだまだ光回線には遠く及びません。
ちなみにFPSのオンラインゲームでは、反応速度(Ping値)が勝敗を分けるとも言われていますが、光回線の平均は27.2msでした。
回線の種類 | Ping値 |
---|---|
光回線 | 27.2ms |
ホームルーター | 81.4ms |
モバイルルーター | 86.0ms |
- 下りの速度(単位:bps)
ダウンロードの速度
数値が高ければ、通信速度が速い - 上りの速度(単位:bps)
アップロードの速度
数値が高ければ、通信速度が速い - Ping値(単位:ms)
反応速度を示す値
数値が低ければ、反応速度が速い
光回線の速度の目安とは?
コンテンツごとに求められる、光回線の速度の目安について解説していきます。
メールやLINEの受信:1Mbps
メールやLINEの速度の目安は、テキストやスタンプのやり取りであれば、128kbps(スマホの低速モード)でも十分です。
仮にビデオ通話を利用した場合でも2Mbpsで、ストレスなく快適に利用できます。
用途 | 推奨される持続的な速度 |
---|---|
音声通話 | 100kbps |
ビデオ通話 | 300kbps |
ビデオ通話 (高画質) | 500kbps |
ビデオ通話 (HD) | 1.5Mbps |
SNSやウェブサイトの閲覧:10Mbps
SNSやウェブサイトの閲覧では、画像や動画が貼り付けられていることが多いため、10Mbpsが快適に利用できる速度の目安になります。
特に最近のSNSでは画像や動画を上げているユーザーも多く、以前と比べると求められる通信速度は高くなってきています。
ネット動画の視聴:20Mbps
YouTubeやNETFLIXなどのネット動画を高画質で視聴するには、20Mbpsが快適に利用できる速度の目安になります。
しかしHD1080の画質であれば、5Mbpsでも快適に視聴することができます。
動画の解像度 | 推奨される持続的な速度 |
---|---|
4K UHD | 20Mbps |
HD 1080p | 5Mbps |
HD 720p | 2.5Mbps |
SD 480p | 1.1Mbps |
SD 360p | 0.7Mbps |
ビデオチャットの利用:10~30Mbps
Zoomなどのビデオチャットでは参加人数や画像あり/なしで異なりますが、10~30Mbpsが快適に利用できる速度の目安です。
参加人数 | 推奨される持続的な速度 |
---|---|
少人数 | 10Mbps |
大人数 | 30Mbps |
ただしオンライン会議などでは、同時にネット検索をする機会も多いので、50Mbps以上は確保しておきたいところです。
速度が不安定で、音声がブツ切れになったり、落とされた経験がある人も多いのでは?
オンラインゲーム:30~100Mbps
オンラインゲームではアップデートにも対応する必要があるため、30~100Mbpsが快適に利用できる速度の目安となります。
またFPSのオンラインゲームでは通信速度のほかに、反応速度(Ping値)も重要です。
ゲーム内での反応速度が速ければ対戦相手よりも有利になるので、腕前にもよりますが勝率を上げていくことができるでしょう。
Ping値 | 評価 |
---|---|
0~15ms | かなり速い |
16~30ms | 速い |
31~50ms | 普通 |
51~100ms | 遅い |
101ms以上 | かなり遅い |
オンラインゲームをやるなら、30ms以下のPing値が理想的ですね。
光回線の速度測定サイトをご紹介
お使いの光回線がどれくらいの速度で利用できているのか、測定できるサイトを3つほどご紹介していきます。
どちらも無料で簡単に測定できるので、光回線の速度が少しでも遅いと感じたら、実際に速度を調べてみることをおすすめします。
Fast.com
Fast.comは、アクセスと同時にダウンロードの速度測定が始まります。
速度の結果が出た後に「詳細を表示」のボタンを押すと、レイテンシ(反応速度)とアップロードの速度が測定される仕組みです。
- アンロード済み
利用者が1人の場合の反応速度 - ロード済み
利用者が複数人の場合の反応速度
簡易的に調べるだけなら、1番おすすめのサイトです。
USEN GATE 02
USEN GATE 02は、「測定開始」ボタンを押すと速度測定が始まります。
さらに測定結果をもとに、コンテンツごとの快適さがわかりやすく判定されます。
- Webサービス
- Webサイト閲覧
- SNS利用
- ビデオ通話
- 動画閲覧(YouTube)
- 高画質(480p)
- フルHD(1080p)
- 4K
- ゲーム
- オンラインゲーム
- スマホアプリゲーム
- ビジネス
- メール
- ビデオ会議
- クラウド利用
- 大容量通信(動画や画像の送受信)
ただし、ほかのサイトと比べて、速度実測値が遅く測定される傾向にあります。
みんなのネット回線速度
みんなのネット回線速度は、1度の測定でIPv4とIPv6の速度実測値が同時に確認できます。
さらに各ユーザーが測定した直近3ヶ月の実測値の平均速度が確認できるため、利用する前の光回線のスペックも確認することができます。
都道府県ごとの速度実測値も確認できるので、光回線を契約する前に確認しておくことをおすすめします。
まとめ:光回線が快適に利用できる速度の目安
光回線が快適に利用できる速度の目安は、コンテンツや利用人数によって異なります。
コンテンツ | 推奨される通信速度 |
---|---|
メール・LINE | 1~2Mbps |
SNS・ウェブ閲覧 | 1~10Mbps |
ネット動画 | 10~20Mbps |
ビデオチャット | 10~30Mbps |
オンラインゲーム | 30~100Mbps |
もしあなた1人で光回線を専有しているなら、速度実測値が100Mbps以上出ていればどんなコンテンツでも快適に利用できるでしょう。
逆に家族全員で共有しているなら、200~300Mbpsの速度は欲しいところですね。
もし速度実測値が必要な目安を満たしていない場合には、こちらの関連記事も確認して、快適な通信環境を整えることをおすすめします。
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