光回線なのに、なんでこんなに遅いんだろう?
マンションに住んでいると、光回線を使っているのに、夜だけ遅くなったり、思ったように速度が出なかったりすることがあります。
でも、「マンションだから光回線が遅い」と決めつけるのはちょっと早いんですよね。
実は、建物側の設備や光回線・プロバイダの混雑、自宅のWi-Fi環境が影響しているということもあるんです。
この記事では、マンションの光回線が遅い原因と改善方法を通信会社に勤める私が、わかりやすく解説していきます。
まずは、今の光回線がどんなときに遅くなってしまうのか、一緒に確認していきましょう。
マンションの光回線が遅いときは、まず3つ確認する


マンションの光回線が遅いと感じても、いきなりルーターを買い替えたり、光回線を乗り換えたりする必要はありません。
まず確認したいのは、「Wi-Fiと有線で差があるか」「時間帯で速度が変わるか」「マンションの配線方式は何か」の3つです。
この3つを確認するだけで、速度が遅い原因がどこにあるのか、かなり絞り込めます。
\ まずは速度を測定 /
Wi-Fiと有線接続の速度を比べる
まず最初に確認したいのが、Wi-Fiで接続したときと有線LANで接続したときの速度です。
有線LANでは100Mbps以上出ているのに、Wi-Fiでは20Mbps程度しか出ていない場合、Wi-Fiの電波状況を疑った方がいいでしょう。
たとえば、ルーターから離れた部屋や扉を閉めると速度が遅くなる場合、Wi-Fiの電波がしっかり受信できていない可能性があります。
有線接続ができるパソコンがあれば、Wi-Fiとどれくらい速度差があるか調べてみましょう。
昼と夜の速度を比べる
次に、時間帯によって光回線の速度が変わるか確認してみましょう。
昼間は快適に使えるのに、夜になると急激に速度が遅くなるなら、光回線やプロバイダの混雑を疑ってみましょう。
夜はインターネットを使う人が増えるので、光回線やプロバイダが混雑すると、急激に速度が遅くなることがあります。
そのため、回線混雑の影響が出ているのかを確認するため、時間帯を変えて何度か速度を測定してみましょう。
毎日だいたい同じ時間帯に遅くなるなら、回線混雑が原因の可能性が高いですね。
マンションの配線方式を確認する
最後に、毎回100Mbps以下の速度しか出ない場合は、マンションの配線方式も確認しておきたいところです。
マンションの共有部までは光ファイバーが配線されていても、共有部から各部屋までは光ファイバーが配線されているとは限りません。
| 配線方式 | 利用ケーブル | 特徴 |
|---|---|---|
| 光配線 | 光ファイバー | 高速 |
| LAN配線 | LANケーブル | 設備次第 |
| VDSL | 電話ケーブル | 最大100Mbps |
とくに、VDSL方式では1ギガの光回線を契約したとしても、多くの場合は最大100Mbpsまでしか利用できません。
電話のジャックからVDSLモデムをつないでいるなら、VDSL方式と判断できます。
症状別|マンションの光回線が遅い原因と改善方法


光回線が遅くなる原因を絞り込めたら、症状にあわせて対策していきましょう。
この章では、よくある症状ごとに原因と改善方法を説明していきます。
①Wi-Fi接続時の速度が遅いとき
Wi-Fi接続では遅いのに、有線接続では十分な速度が出ている場合には、Wi-Fi側に原因がある可能性が高いです。
Wi-Fiルーターを部屋の隅や床の近く、家具の裏に置いていると、Wi-Fiが届きにくくなるため、速度が遅くなります。


イラストのように、できるだけ家の中央に近く、床から少し高い位置に置いてみましょう。
また、10年以上前に購入したWi-Fiルーターを使っている場合は、ルーターを交換するだけで速度が改善することもあります。
②光回線の速度が「夜だけ」遅いとき
昼間はサクサク快適に使えるのに、夜になると急に速度が遅くなる場合は、光回線やプロバイダが原因の可能性があります。
夜になるとインターネットを利用する人が増えるため、光回線やプロバイダが混雑し、速度が遅くなってしまうわけです。
この場合には、従来のIPv4(PPPoE)からIPv6(IPoE)に切り替えることで、回線混雑の影響を受けにくくなります。


IPv6(IPoE)が利用できているかは、以下サイトから確認することができます。
\ IPv6(IPoE)の確認をしてみる /
IPv6接続の欄に文字が表示されたら、IPv6(IPoE)が利用できています。
③VDSL対応のマンションだったとき
マンションの配線方式がVDSLだった場合は、Wi-Fiルーターやプロバイダを変更しても、大幅な速度アップは期待できません。
VDSLはマンションの共有部から各部屋まで電話線を使っているため、最大100Mbpsに通信速度が制限されているからです。
VDSLから光配線方式への変更は建物全体の設備に関わるため、自分の部屋だけ簡単に変更するのは難しいでしょう。
どうしても速度を改善したい場合は、マンションタイプではなく、戸建てタイプの光回線を部屋まで直接引き込めないか確認してください。


ただし、戸建てタイプを導入するには、光回線の提供エリアだけでなく、建物の構造や管理会社・オーナーの許可なども関係します。
無許可で工事をすると後々トラブルになるので、必ず許可を取ってくださいね。
マンションの光回線でよくある質問
最後に、マンションの光回線が遅いときによくある疑問をまとめました。
光回線は何Mbpsあれば快適に使える?
Webサイトの閲覧やSNS、動画視聴が中心なら、100Mbps前後出ていれば十分に快適です。オンラインゲームや大容量ファイルのダウンロードでは、速度だけでなくPing値や通信の安定性も確認しておきましょう。
マンションは戸建てより光回線が遅くなりやすい?
マンションだから光回線が必ず遅くなるわけではありません。ただし、建物の配線方式や回線の混雑によっては、戸建てよりマンションタイプの方が速度が出にくい場合があります。
光回線なのに100Mbps以下しか出ないのはおかしい?
光回線でも100Mbps以下になることはあります。VDSL方式のほか、Wi-Fiの電波状況やLANケーブル、接続機器が原因になっている場合もあります。
まとめ|マンションの光回線が遅いときは原因を切り分けよう
マンションの光回線が遅くなる原因は、Wi-Fi環境や回線混雑、建物の配線方式などいくつか考えられます。
そのため、まずはWi-Fiと有線接続の速度差、昼と夜の速度差、マンションの配線方式の3つを確認してみましょう。
原因がわかれば、Wi-Fiルーターの置き場所を変える、IPv6(IPoE)を利用する、VDSLなら戸建てタイプの光回線を検討するなど、具体的な対策も見えてきます。
いきなり光回線を乗り換えるのではなく、まずはどこで速度が遅くなっているのかを順番に確認してみましょう。


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