賃貸マンションで光回線を利用する場合、契約する前に工事の許可を管理会社やオーナーから取っておく必要があります。
もし管理会社やオーナーに許可を取らないで光回線の工事をしてしまうと、現状復旧や損害賠償の請求がされてしまうことも‥。
でも、賃貸マンションで光回線の工事の許可はどうやって取るの?何を説明すればいいの?とわからないことが多いですよね。
そこで本記事では、賃貸マンションで光回線の工事の許可を取る方法や、許可が取れなかった場合の対処法について詳しく説明していきます。
賃貸マンションで光回線を導入したいという人は、快適なインターネット環境を手に入れるためのポイントをチェックしていきましょう!
筆者のプロフィール
HIRO
通信会社で15年働いています。ブログを通じて、少しでもあなたのお悩み解消のお手伝いができたら嬉しいです。インターネット回線に関することなら、どんなことでも気軽に聞いてくださいね!
賃貸マンションで光回線の工事の許可を取る方法
賃貸マンションで管理会社やオーナーから光回線の工事許可を取るには、以下3つのステップを踏むことになります。
- 工事内容を確認する
- 管理会社・オーナーに説明する
- 光回線の契約をして工事を実施する
それぞれを詳しく見ていきましょう。
工事内容を確認する
まず、契約を検討している光回線の工事内容を詳しく確認しましょう。
一般的な光回線の工事では、建物の共有部に設置されているMDFから宅内に光ファイバーケーブルを引き込み、光コンセントを設置します。
工事の規模や建物への影響を確認しておくことで、管理会社やオーナーへの説明がスムーズになり、工事の許可が取りやすくなります。
光回線の工事内容を動画で確認する
一般的な光回線の工事内容については、こちらの動画がわかりやすいです。
NURO光は、一般的な光回線の工事とは異なります。NURO光を検討している場合には、こちらの記事をご覧ください。
管理会社・オーナーに説明する
次に、確認した工事内容を管理会社やオーナーに説明します。この際、以下の点を明確に伝えることが大切です。
- 工事の目的と必要性
- 具体的な工事内容と範囲
- 工事による建物への影響
丁寧に説明し、疑問点にはしっかりと回答することで、許可を得やすくなります。
光回線の契約をして工事を実施する
賃貸マンションの管理会社やオーナーから光回線の工事の許可が取れたら、光回線を契約して工事の予約を取りましょう。
光回線の契約から工事が行われるまでは、2週間~1ヶ月程度が必要となります。また、工事が実施される際には工事の立ち会いが必要です。
土日祝などの休日を工事日を指定すると、3,300円の追加料金が必要なので注意しましょう。
賃貸マンションで光回線の工事の許可がもらえなかった場合
管理会社やオーナーによっては、光回線の工事許可が取れない場合があります。
光回線の工事許可が取れなかった場合には、次の代替案を検討してみてください。
モバイル回線を利用する
工事が不要のモバイルルーターやホームルーターであれば、管理会社やオーナーから工事の許可を取る必要がありません。5Gに対応できれば、光回線に匹敵する速度で利用できるでしょう。
ただし、モバイル回線では通信の安定性が低いため、回線速度が急激に遅くなる場合があります。また、上りの速度が遅いので、動画配信などには利用しづらいので注意が必要です。
回線 | 下り | 上り |
---|---|---|
光回線 | 382.6Mbps | 410.1Mbps |
モバイルルーター | 88.0Mbps | 17.6Mbps |
ホームルーター | 167.3Mbps | 23.2Mbps |
ウェブや動画の閲覧程度であれば、モバイル回線でも十分対応できますよ。
ケーブルテレビの回線を利用する
ケーブルテレビのインターネット回線は、既設のテレビケーブルを利用して通信を行います。そのため、光ファイバーケーブルを配線する必要がなく、インターネットが利用できます。
ただし、テレビケーブルを利用するため、下りの速度は光回線並みに利用できても、上りの速度は遅くなってしまいます。
通常プラン | 1ギガプラン | |
---|---|---|
下り | 最大320Mbps | 最大1Gbps |
上り | 最大10Mbps | 最大100Mbps |
オンラインゲームをやる場合には、やっぱり光回線を利用したいところですね。
光回線が利用できる物件に引っ越す
どうしても光回線を利用したい場合には、工事の許可がもらえる物件への引っ越しすることも選択肢の1つです。
最近では、「インターネット完備」の賃貸物件も増えているので、物件選びの際にはぜひ参考にしてみてください。
賃貸マンションで光回線を許可を取らずに工事した場合
賃貸マンションで工事の許可を取らずに光回線を契約することは、賃貸契約の違反になる可能性が高く、様々なリスクがあります。
ここでは、仮に賃貸マンションで工事の許可を取らずに光回線を契約してしまった場合のリスクについて解説していきます。
工事のやり直しを求められる
管理会社やオーナーから建物の構造や外観に悪影響を及ぼしていると判断された場合、工事のやり直しを求められる可能性があります。
工事をやり直す場合には通信会社より工事の追加料金が請求されることになるため、本来不要であった無駄な費用を支払うことになります。
光回線の撤去を求められる
無許可で工事を実施したことがバレると、設置した光回線の設備を撤去するよう求められる場合があります。
せっかく時間と費用をかけて導入したインターネット回線を解約しなければならない上に、撤去費用も負担しなくてはならなくなります。
損害賠償や修繕工事を求められる
無許可で工事を実施し建物に損傷を与えてしまった場合、損害賠償を請求されたり高額な修繕工事費用を負担させられる可能性があります。
個人では支払えない高額な費用が発生する可能性があるため、必ず工事の許可を管理会社やオーナーに取っておきましょう。
よくある質問(FAQ)
- 光回線の工事はどんなことをするの?
-
光回線の工事では、主に以下の作業が行われます。
- 建物への光ファイバーケーブルの引き込み
- 室内への配線
- 光コンセントの設置
- 光回線終端装置(ONU)の設置
※建物の構造や既存の設備によって異なる場合があります。
- 工事の許可はどうすればもらえるの?
-
- 工事内容を詳しく確認する
- 管理会社やオーナーにわかりやすく説明する
- 工事会社に建物への影響を最小限に抑える工事方法を依頼する
- 必要に応じて、工事後の原状回復を約束する
これらの点に注意して交渉することで、許可を得やすくなります。
- 工事の許可が取れないケースは?
-
以下のような場合、許可が取りにくい傾向があります。
- 建物が古く、大規模な工事が必要な場合
- 歴史的建造物や文化財に指定されている建物
- マンションの規約で外観の変更が厳しく制限されている場合
- 入居者のトラブルで、管理会社が工事に消極的になっている場合
まとめ
賃貸マンションで光回線を導入する際は、必ず管理会社やオーナーの許可を得ることが重要です。工事内容をしっかり理解し丁寧に説明することで、許可を取りやすくなります。
もし管理会社やオーナーから工事の許可が取れない場合でも、モバイルルーターやケーブルテレビのインターネットなどは利用できます。決して無許可で工事を行わないよう注意しましょう。
快適なインターネット環境は現代生活に欠かせません。本記事を参考に、賢明な選択をして、理想的なネット環境を手に入れてくださいね。
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