「光回線を契約しているのに、インターネットの通信速度が遅い‥。」そんな経験をしたことはありませんか?
- 動画の読み込み時間が長い
- オンライン会議が途中で落ちる
- オンラインゲームがプレイできない
特にマンションにお住まいで、VDSL方式の光回線を利用している場合には、最大通信速度が著しく遅くなってしまいます。
配線方式 | 最大通信速度 |
---|---|
光配線方式 | 最大1Gbps |
VDSL方式 | 最大100Mbps |
そこで本記事では、VDSL方式の光回線が遅くなる具体的な理由と併せて、快適な通信速度に改善する方法について解説していきます。
本記事を読めば、自宅のマンションでも快適な通信環境を手に入れましょう!
筆者のプロフィール
HIRO
マンションオーナーや管理会社向けに、光回線を提案している業界15年目の営業マンです。全国各地の光回線に携わり、業界の最新情報や裏事情などにも熟知。当メディアでは他サイトでは絶対に手に入らない、光回線のお得な情報や裏ワザなどをご紹介します。
こちらの記事もおすすめ
光回線でもVDSLなら速度が遅い?VDSL方式について説明します
VDSL方式は、マンション・アパートで利用される配線方式の1つです。
まずはVDSL方式の特徴について、ご説明していきます。
建物の共有部から部屋のコンセントまで電話ケーブルが利用されている
VDSL方式の特徴として、建物の共有部から部屋のコンセントまで、既設の電話ケーブルが利用されています。
建物の共有部から部屋までの配線ルートに何らかの不具合があり、光ファイバーが配線できない場合にVDSLで代用されます。
VDSL方式でも「光対応」と表記されているので、注意してください。
VDSL方式では光回線を利用しても最大100Mbpsまでしか出せない
VDSL方式では、光回線を契約しても最大通信速度が100Mbpsまでとなります。
光ファイバーの1/10の速度となるため、昨今のネット事情を考慮するとやはりVDSLは遅いと言えます。
コンテンツ | 必要な実測値 |
---|---|
ウェブ閲覧 | 10Mbps |
動画視聴(4K) | 30Mbps |
Web会議 | 30Mbps |
オンラインゲーム | 100Mbps |
VDSLの実測値は、20~50Mbpsと言われています。
VDSL方式でも光配線方式でも光回線の料金は変わらない
VDSL方式でも光配線方式でも、光回線各社の料金は基本変わりません。
光回線 | |
---|---|
ドコモ光 | 4,400円 |
ソフトバンク光 | 4,180円 |
楽天ひかり | 4,180円 |
100Mbpsと1Gbpsの料金が同じって、納得いかないですよね。
auひかりとeo光は、VDSL方式と光配線方式とで料金は異なります。
電話ケーブルを利用していてもG.fast方式だったら速度は速い
VDSL方式の速度を改善するために、G.fast方式という新しいマンションタイプがあります。
G.fast 方式はVDSLと同じく電話ケーブルを利用しますが、最大速度が1Gbpsと光配線方式と変わりません。
auひかりでG.fast 方式が採用されていて、「マンションタイプG」として提供されています。
実際の測定結果
回数 | 下り | 上り | Ping |
---|---|---|---|
1回目 | 440Mbps | 78Mbps | 8ms |
2回目 | 400Mbps | 84Mbps | 9ms |
3回目 | 430Mbps | 88Mbps | 6ms |
4回目 | 430Mbps | 100Mbps | 8ms |
5回目 | 430Mbps | 74Mbps | 8ms |
平均 | 426Mbps | 84.8Mbps | 7.8ms |
下りの速度は、光配線方式と遜色ありません。
光回線がVDSL方式だった場合は速度を改善方法があるの?
自宅の光回線がVDSL方式だった場合、残念ながら1Gbpsの利用はできません。
そこでVDSL方式だった場合に、速度を改善する方法を説明していきます。
IPv6接続オプションに加入する
光回線の接続方式には、IPv4接続とIPv6接続の2種類があります。
IPv4接続は従来の接続方式で、インターネットの急速な普及に伴い、IPアドレスの枯渇が問題となっています。
その問題を解決するためにIPv6接続が新たに作られ、IPv4接続よりも混雑が起きづらいとされています。
VDSL方式は最大100Mbpsと遅いので、混雑に巻き込まれたら使い物になりません。
そのため、IPv6接続オプションを利用し、速度を落とさないようにした方が良いでしょう。
光回線によっては、IPv6接続オプションに追加料金がかかる場合があります。
マンションタイプを捨てて戸建てタイプと契約する
マンションタイプがVDSL方式であった場合には、戸建てタイプを検討しましょう。
戸建てタイプであればマンションの設備を利用しないため、光ファイバーが新設されます。
ただし光ファイバーの配線ルートがなければ、壁に穴を空ける工事が発生するので、オーナー・管理会社から許可をもらうのは厳しいです。
VDSLは古い建物に多く、配線ルートがない場合が多々あります。
光回線を諦めてホームルーターに切り替える
正直VDSL方式であれば、自宅のネット環境を光回線でこだわる必要はありません。
5Gに対応したポケットWi-Fiやホームルーターで、代用することも検討しましょう。
5G対応エリア内であれば、VDSL方式の光回線よりも速度が速くなり、面倒な工事もいりません。
ドコモhome5Gの速度実測値
回数 | 下り | 上り | Ping |
---|---|---|---|
1回目 | 278Mbps | 26Mbps | 50ms |
2回目 | 197Mbps | 21Mbps | 49ms |
3回目 | 178Mbps | 19Mbps | 53ms |
4回目 | 146Mbps | 18Mbps | 53ms |
5回目 | 232Mbps | 24Mbps | 51ms |
平均 | 206Mbps | 21Mbps | 51ms |
ただPing(反応速度)が遅いので、オンラインゲームには向きません。
ホームルーターを使うなら、ドコモhome5Gが最速でおすすめです。
まとめ
マンション・アパートで採用されている、VDSL方式についてまとめます。
- 光ファイバーの代わりに電話ケーブルが利用されたもの
- 光回線でも最大100Mbpsまでと速度は遅い
- マンションの設備なので、配線方式は選べない
- G.fast方式なら光配線方式と同等の速度が出せる
- VDSL方式なら戸建てタイプかモバイル回線で代用するのもあり
お住まいのマンション・アパートでVDSL方式が利用されているなら、残念ながら1Gbpsの利用はできません。
速度測定サイトで常時50Mbps以下であるなら、速度の改善が必須です。
戸建てタイプへの切り替えが1番おすすめですが、こちらの記事も参考にしてみてください。
コメント