マンションの光回線が遅い原因と対策|契約する前に確認したいこと

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マンションの光回線が遅いと感じて、イライラしていませんか?

  • Web会議中に音声が途切れる
  • オンラインゲームのラグがひどい
  • 夜になると動画が止まる

こうした悩みを抱えている人は少なくありません。実際、建物の構造上、光回線の速度が出にくくなる理由があるのも事実です。

とはいえ、原因を理解して正しく対策すれば、改善できるケースも多くあります。

本記事では、通信業界で長年営業に携わってきた筆者が、マンションで光回線が遅くなる理由と対策、そして契約する前に確認しておきたいポイントを解説します。

今のマンションで光回線の速度に悩んでいる方も、これから賃貸物件を探す方も、ぜひ参考にしてください。

目次

マンションで光回線が遅くなる理由

マンションの光回線が遅くなる原因は、ひとつとは限りません。ここでは、よくある4つの原因を見ていきましょう。

建物の配線方式が古い(VDSL方式など)

マンションやアパートの光回線が遅い原因として、一番多いのが配線方式です。

光回線の引き込み方には、大きく分けて3つの方式があります。

配線方式仕組み
光配線各部屋まで光ファイバーが直接届いている
VDSL建物内の途中までは光、各部屋へは電話線(メタル線)で接続
LAN配線建物内の途中までは光、各部屋へはLANケーブルで接続

3方式のうち、特に速度が出にくいのがVDSL方式です。建物の入り口までは光回線が来ていても、各部屋へは古い電話線で接続されているため、いくら高速なプロバイダと契約してもこの区間がボトルネックになります

LAN配線方式はVDSLより速度が出やすいものの、建物全体で回線を共有する点は同じです。「インターネット無料」の物件によく見られる方式でもあります。

どちらも、入居者側でどうにかできる問題ではありません。

同じ建物内でアクセスが集中する時間帯がある

マンションの光回線は、建物全体で一本の回線を分け合って使う仕組みになっていることがほとんどです。

そのため、同じ時間帯に多くの住人がインターネットを使うと、回線が混雑して速度が落ちやすくなります。

特に混雑しやすいのは、平日の夜21時〜24時ごろ。仕事や学校が終わり、動画視聴やオンラインゲームをする人が増える時間帯です。

「夜になると決まってネットが遅くなる」という場合は、建物内での混雑が原因である可能性が高いです。

無料インターネット物件は速度が出にくい傾向がある

家賃に通信費が含まれている、いわゆる「インターネット無料」の物件も注意が必要です。

無料物件の場合、建物全体で帯域(通信できるデータ量の上限)を分け合う仕組みになっていることが多く、入居率が高いマンションほど一人当たりの速度が下がりやすくなります

また、オーナー側からすると、通信費は家賃収入を生まないただのコストです。設備を新しくしても収益が増えるわけではないため、古い設備のまま据え置かれやすいという事情もあります。

すべての無料物件が遅いわけではありませんが、「無料だから」という理由だけで選ぶと、速度面で後悔するケースは少なくありません。

ルーターやWi-Fi接続自体に問題がある場合も

ここまでは建物側の要因でしたが、実は自宅の通信環境に原因があるケースも意外と多いです。

  • Wi-Fiルーターが古く、最新の通信規格に対応していない
  • Wi-Fiの電波が壁や家具に遮られている
  • 2.4GHz帯に接続していて、電子レンジやBluetooth機器と干渉している
  • 一度に接続している機器の台数が多い

「マンションだから遅い」と思い込んでいても、実は自宅側の設定や機器を見直すだけで改善することもあります

マンションの光回線を改善する4つの対策

原因がわかったところで、ここからは今日から試せる対策を紹介します。手軽なものから本格的な対策まで、4つの方法を見ていきましょう。

Wi-Fi接続・ルーターを見直す

まず確認したいのが、自宅の通信環境です。建物側に原因があると思い込んでいても、実はルーターやWi-Fiの設定を見直すだけで速度が改善するケースは少なくありません。

  • ルーターを最新規格(Wi-Fi 6など)に対応した機種に買い替える
  • 5GHz帯に接続する(2.4GHz帯は電子レンジなどと干渉しやすい)
  • ルーターの設置場所を見直す(床に直置きしない、壁や家具から離す)

なお、Wi-Fiルーターを5年以上使い続けている場合には、最新の機器に買い替えるだけで、一気に改善される場合があります

有線LAN接続に切り替える

Wi-Fiでの利用が基本という方も多いと思いますが、Web会議やオンラインゲームなど、安定性を求める場面では有線LAN接続が有効です。

Wi-Fiは電波状況や接続台数によって速度が変動しやすいのに対し、有線LANはケーブルで直接つながるため、速度が安定しやすいという特徴があります。

Wi-Fiだと速度が不安定になりやすいなどの場合には、有線LAN接続に切り替えることを検討してみてください。

IPv6(IPoE)対応に切り替える

今お使いの接続方式が「IPv4(PPPoE)」の場合、IPv6(IPoE)方式に変更することで速度が改善する可能性があります。

方式仕組み
IPv4(PPPoE)通信の出入り口が混雑しやすい従来方式
IPv6(IPoE)出入り口が混雑しにくい新しい方式

IPv6方式に変更すると、特に夜間など利用者が多い時間帯の速度改善が期待できます

プロバイダによっては無料で対応できる場合もあるので、契約中の事業者に確認してみるとよいでしょう。

IPv4とIPv6の違いや仕組みについては、別の記事でわかりやすく解説しています。

個別契約の光回線に切り替える

ここまでの対策を試しても改善しない場合、根本的な原因は建物の配線方式(VDSL方式・LAN配線方式など)にある可能性が高いです。

その場合は、マンション全体で共有する回線ではなく、自分の部屋専用に光回線を引き込む「個別契約」への切り替えが選択肢になります。

建物の配線方式に左右されないため、速度の改善が見込みやすい対策です。

ただし、工事が必要になる場合が多く、賃貸物件の場合は管理会社やオーナーの許可も必要になります。

賃貸契約をする際に確認しておきたいこと

ここまでは、今住んでいる部屋でできる対策を紹介してきました。これから賃貸物件を探す方は、契約前に確認しておくことで速度トラブルを避けやすくなります。

配線方式(光配線方式かVDSLかの違いを確認)

内見の際は、不動産会社や管理会社に「インターネットの配線方式」を聞いてみましょう。

光配線方式であれば速度が出やすく、VDSL方式やLAN配線方式の場合は速度に上限が出やすい、という違いがあります。

ただし、担当者が正確な配線方式まで把握していないことも珍しくありません。曖昧な返答だった場合は、内見時に部屋の「光コンセント」の有無を自分の目で確認するのが確実です。

光コンセントがあれば光配線方式、見当たらなければVDSLやLAN配線方式の可能性が高いと判断できます。

希望の回線の提供エリアを確認しておく

利用したいプロバイダや回線が決まっている場合は、そのエリアが提供エリア内かどうかを事前に確認しておきましょう。

光回線は全国どこでも使えるわけではなく、事業者によって対応エリアが限られています。

せっかく建物の設備に問題がなくても、希望する回線がそもそもそのエリアで提供されていないというケースも珍しくありません。

各事業者の公式サイトで、住所を入力すればエリア確認ができます。

新規工事の可否を確認しておく

提供エリア内であっても、実際に工事ができるかどうかは別問題です。

賃貸物件の場合、共用部や外壁への工事が必要になることがあり、管理会社やオーナーの許可が必要になります。

物件によっては「工事不可」と決められている場合もあるため、契約前に「個別での回線工事は可能か」を確認しておくと安心です。

内見時にあわせて聞いておくと入居後にトラブルなく、個別契約を勧めることができます。

マンションの光回線についてよくある質問

ここまでの内容に関連して、よくある質問にもお答えします。

光回線が快適に使える速度の目安は?

Web会議やオンラインゲームなど、一般的な用途であれば下り速度100Mbps前後あれば快適に使えるとされています。動画視聴やオンラインゲームを頻繁に行う場合は、300Mbps以上あるとより安定します。

光回線の速度はどうやって調べるの?

「スピードテスト」と検索すると出てくる無料の計測サイトで、簡単に確認できます。時間帯による違いを見たい場合は、平日の夜と深夜など、複数の時間帯で測定してみるのがおすすめです。

賃貸でも個別に光回線を契約できる?

基本的に、賃貸物件でも個別契約は可能です。ただし建物によっては配線方式の都合で工事ができない、または共用部・外壁への工事が必要になることがあります。その場合は管理会社やオーナーの許可が必要になるため、契約前に確認しておくと安心です。

まとめ|マンションでも光回線は快適に使える

マンションの光回線が遅くなる原因は、建物の配線方式や混雑時間帯など、入居者側ではどうにもできないものもあれば、ルーターやWi-Fiの設定など、今日から見直せるものもあります。

すでに光回線を契約している方は、対策できることから試してみてください。これから物件を探す方は、契約前に配線方式や工事の可否を確認しておくことで入居後のトラブルが防げます。

「マンションだから仕方ない」と諦めず、できることから一つずつ試してみましょう。

HIRO

私は、NURO光を利用していますが、マンションでも非常に快適に利用できています。

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