- 電力系光回線ってなに?
- 電力系光回線の速度は速い?
- 光コラボと何が違うの?
そんな疑問にお答えします。
現在日本で提供されている光回線には、次の4つに分類することができます。
- フレッツ回線(光コラボ)
- 独自の光回線
- ケーブルテレビのインターネット
- 電力系光回線
電力系光回線とは、電力会社が所有する光ファイバーを利用した光回線で、西日本5つのエリアで提供されています。
回線速度も速く、電気とセットにすれば格安になることから、地元では人気の光回線です。

電力系光回線にはどんなサービスがあるの?
使い方に違いはあるの?
そこで本記事では、電力系光回線の特徴やメリット・デメリットについてご紹介していきます。
東海・関西・中国・四国・九州にお住まいの人は、ぜひ最後までお付き合いください。



電力系光回線は、エリアによって利用できる回線が異なります。


マンションISP(ネット無料)の通信会社に14年間勤めているサラリーマンです。仕事で培った通信の知識を活かして、本ブログで情報発信をしています。
電力系光回線の特徴


電力系光回線は、電力会社が所有する光ファイバーを利用した光回線サービスです。
それぞれの電力会社の電力供給エリアと光回線の提供エリアはイコールとなるので、エリアを飛び越えての利用はできません。
その反面、フレッツ回線と比べて利用者は少ないので、回線の輻輳(回線混雑)が起きづらく、回線速度も非常に速い傾向にあります。



電力系光回線の使い方は、通常のネット回線と同じです。
電力系光回線の提供エリアと事業者一覧


それでは次に、電力系光回線の提供エリアと事業者一覧を説明していきます。



西日本5つのエリアで、それぞれの電力系光回線が提供されています。
東海エリア | コミュファ光 |
関西エリア | eo(イオ)光 |
中国エリア | メガエッグ光 |
四国エリア | ピカラ光 |
九州エリア | BBIQ(ビビック)光 |
各エリアごとに電力系光回線の詳細を見ていきましょう。
コミュファ光:東海エリア


東海エリア4県+長野県に提供されている電力系光回線は、コミュファ光になります。
サービス名 | コミュファ光 |
運営会社 | 中部テレコミュニケーション㈱ |
親会社 | KDDI、中部電力 |
提供エリア | 愛知、岐阜、三重、静岡、長野 |
回線速度 | 1ギガ、10ギガ |
月額料金 | 戸建て:2,980円~ マンション:2,980円~ |
セット割 | auスマートバリュー |



回線速度はトップクラスに速く、1ギガの月額料金は2,980円~と格安です。
コミュファ光の回線速度
時間帯 | 下り (Mbps) | 上り (Mbps) | Ping (ms) |
---|---|---|---|
朝 | 716.68 | 551.64 | 14.58 |
昼 | 687.70 | 567.64 | 13.98 |
夕方 | 675.68 | 570.00 | 15.42 |
夜 | 591.71 | 481.76 | 14.70 |
深夜 | 779.50 | 704.49 | 13.82 |
コミュファ光


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eo(イオ)光:関西エリア


関西エリア5府県+福井県に提供されている電力系光回線は、eo(イオ)光になります。
サービス名 | eo光 |
運営会社 | ㈱オプテージ |
親会社 | 関西電力 |
提供エリア | 大阪、京都、兵庫、奈良、 滋賀、和歌山、福井 |
通信速度 | 1ギガ、5ギガ、10ギガ |
月額料金 | 戸建て:3,280円~ マンション:3,436円~ |
セット割 | auスマートバリュー |
回線速度は全光回線で2番目に速く、1ギガの月額料金は3,280円~と格安です。



運営会社のオプテージは、格安SIMのmineo(マイネオ)の提供もしています。
eo(イオ)光の回線速度
時間帯 | 下り (Mbps) | 上り (Mbps) | Ping (ms) |
---|---|---|---|
朝 | 646.67 | 484.01 | 17.68 |
昼 | 621.22 | 509.90 | 21.25 |
夕方 | 568.32 | 500.67 | 19.04 |
夜 | 531.53 | 463.78 | 18.18 |
深夜 | 769.85 | 529.34 | 18.16 |
eo光


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メガエッグ光:中国エリア


中国エリア5県に提供されている電力系光回線は、メガエッグ光になります。
サービス名 | メガエッグ光 |
運営会社 | ㈱エネルギア・ コミュニケーションズ |
親会社 | 中国電力 |
提供エリア | 広島、岡山、山口、島根、鳥取 |
通信速度 | 1ギガ |
月額料金 | 戸建て:4,620円~ マンション:3,520円~ |
セット割 | auスマートバリュー |



回線速度も速く、電気とセットにすれば月額料金も3,520円~と格安です。
メガエッグ光の回線速度
時間帯 | 下り (Mbps) | 上り (Mbps) | Ping (ms) |
---|---|---|---|
朝 | 438.78 | 346.86 | 21.81 |
昼 | 409.06 | 302.84 | 21.62 |
夕方 | 435.75 | 325.97 | 21.94 |
夜 | 421.92 | 330.34 | 22.19 |
深夜 | 450.34 | 374.23 | 21.69 |
メガエッグ光


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ピカラ光:四国エリア


四国エリア4県に提供されている電力系光回線は、ピカラ光になります。
サービス名 | ピカラ光 |
運営会社 | ㈱STNet |
親会社 | 四国電力 |
提供エリア | 香川、愛媛、徳島、高知 |
通信速度 | 1ギガ、10ギガ |
月額料金 | 戸建て:4,620円~ マンション:3,520円~ |
セット割 | auスマートバリュー |



ピカラ光も四国電気とセットにすると、月額料金が3,520円~と格安設定です。
ピカラ光の回線速度
時間帯 | 下り (Mbps) | 上り (Mbps) | Ping (ms) |
---|---|---|---|
朝 | 480.57 | 408.81 | 17.71 |
昼 | 523.46 | 432.85 | 21.47 |
夕方 | 515.41 | 482.97 | 18.29 |
夜 | 505.46 | 472.72 | 19.13 |
深夜 | 532.55 | 468.86 | 17.72 |
ピカラ光


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BBIQ(ビビック)光:九州エリア


九州エリア7県に提供されている電力系光回線は、BBIQ(ビビック)光になります。
サービス名 | BBIQ(ビビック)光 |
運営会社 | ㈱QTnet |
親会社 | 九州電力 |
提供エリア | 福岡、長崎、佐賀、熊本 大分、宮崎、鹿児島 |
通信速度 | 1ギガ、10ギガ |
月額料金 | 戸建て:4,070円~ マンション:3,300円~ |
セット割 | auスマートバリュー |



マンションタイプは、建物内の加入者数によって料金が変動します。
BBIQ(ビビック)光の回線速度
時間帯 | 下り (Mbps) | 上り (Mbps) | Ping (ms) |
---|---|---|---|
朝 | 398.10 | 285.39 | 25.70 |
昼 | 471.67 | 347.88 | 31.06 |
夕方 | 406.96 | 317.26 | 26.10 |
夜 | 396.02 | 310.97 | 24.75 |
深夜 | 480.32 | 338.64 | 24.55 |
BBIQ(ビビック)光


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電力系光回線の3つのメリット


西日本にお住まいであれば、電力系光回線は割とおすすめできる光回線です。
そこで電力系光回線のメリットについて、詳しく解説していきます。
メリット1:通信速度が速い
電力系光回線のメリット1つ目は、通信速度が速いことが挙げられます。
電力系光回線は独自の光ファイバーを利用しているため、回線混雑が起きづらく、通信速度も安定しています。
光回線 | 種類 | 下りの平均速度 |
---|---|---|
ドコモ光 | 光コラボ | 272.97Mbps |
ソフトバンク光 | 光コラボ | 315.54Mbps |
コミュファ光 | 電力系 | 586.22Mbps |
eo光 | 電力系 | 562.69Mbps |
メガ・エッグ光 | 電力系 | 410.08Mbps |
ピカラ光 | 電力系 | 403.50Mbps |
BBIQ光 | 電力系 | 363.05Mbps |



光コラボはフレッツ光を共有しているので、回線混雑が起きやすいんですよね。
メリット2:対応が早い
電力系光回線のメリット2つ目は、対応が早いことが挙げられます。
電力系光回線は、光回線とプロバイダが同じ会社で運営しているので、問い合わせやトラブル時の対応が迅速です。



対する光コラボは、光回線とプロバイダが別々の会社で運営しているので、対応に時間がかかってしまうんです。
メリット3:auスマートバリューが適用される
電力系光回線のメリット3つ目は、auスマートバリューで適用されることが挙げられます。
電力系光回線とau・UQモバイルをセットにすることで、毎月のスマホ料金がお得になります。
対象スマホ | 割引額 |
---|---|
au | 550~1,100円 |
UQモバイル | 638~858円 |



電力会社とKDDIは協力関係にあるので、auスマートバリューが適用になるんですよね。
auスマートバリューの適用には、ひかり電話(550円/月)の加入が必要です。
電力系光回線の3つのデメリット


電力会社の光ファイバーを利用する電力系光回線は、使い勝手の面では光コラボに勝てません。
そこで電力系光回線のデメリットについて、詳しく解説していきます。
デメリット1:使えるエリアが限定されている
電力系光回線は、使えるエリアが限定的であるというデメリットがあります。
電力系光回線は電力会社の光ファイバーを利用した光回線のため、電力会社の営業エリア外では利用することができません。



関西に住んでいる人が、東海の電力系光回線を利用することはできません。
デメリット2:提供エリア外に引っ越す場合は解約違約金がかかる
電力系光回線は提供エリア外に引っ越す場合には、解約違約金を支払うデメリットがあります。
同一エリアでの引越しであれば継続利用はできますが、関西から東海などエリアをまたぐ場合には継続利用ができないので、解約手続き+違約金を支払う必要がでてきます。



対する光コラボは全国どこでも利用ができるので、引越し先でも光回線を継続して利用することができます。
デメリット3:導入されているマンションが少ない
電力系光回線は、導入されているマンションが少ないというデメリットがあります。
すでにNTTの光ファイバーが建物に引き込まれていると、電力系光回線の光ファイバーの引き込みができなくなり、電力系光回線のマンションタイプが利用できなくなります。



ファミリー(戸建)タイプの利用はできますが、月額料金が上がってしまうので、おすすめできません。
電力系光回線がおすすめの人


数ある光回線の中で、電力系光回線をおすすめしたい人の特徴を解説します。
2つの条件に該当するなら、電力系光回線が筆者イチオシの光回線です。
通信速度が速い光回線を使いたい人
通信速度が速い光回線を使いたい人には、電力系光回線がおすすめです。
電力会社独自の光ファイバーを使っているため、NTTの光ファイバーを共有している光コラボと比べると、回線混雑が起きづらい特徴があります。



電力系光回線はユーザー数が限られているので、速度がとても安定しています。
au・UQモバイルを利用している人
au・UQモバイルを利用している人は、電力系光回線がおすすめです。
電力系光回線はauスマートバリューのセット割が適用されるので、au・UQモバイルの毎月の料金が割引されます。(povoは対象外)



1台あたり最大1,100円がお得になり、4人家族なら4,400円もスマホ代が安くなります。
まとめ
電力系光回線の特徴をまとめます。
- 電力会社のグループ会社によって、運営されている光回線サービス
- 西日本限定の光回線で、提供エリア外に引越しすると解約違約金がかかる
- 集合住宅では、電力系光回線のマンションタイプが使えない場合がある
- 電力会社独自の光ファイバーを利用しているため、通信速度が速い
- au・UQモバイルのユーザーなら、毎月のスマホ代がお得になる
電力系光回線はNURO光やauひかりと同様に、独自の光ファイバーが利用されています。
回線混雑も起きづらく、通信速度が光コラボよりも速いことが特徴です。
さらにはau・UQモバイルのユーザーであれば、毎月のスマホ代が割引されるセット割も適用されます。
西日本にお住まいの人であれば、電力系光回線は筆者おすすめの光回線です。
電力系光回線と提供エリア
電力系光回線 | 提供エリア |
---|---|
コミュファ光 | 東海エリア |
eo光 | 関西エリア |
メガ・エッグ光 | 中国エリア |
ピカラ光 | 四国エリア |
BBIQ光 | 九州エリア |
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