光回線を提供している通信会社(プロバイダ)は、1,000社を超えていると言われています。
しかし光回線は大きく分けると、たったの3種類しかありません。
- NTT回線(共有型)
- NTT回線(専有型)
- 電力系光回線

光回線が3種類だけなのはわかったけど、どんな特徴や違いがあるの?



通信会社に勤める筆者が、光回線の種類と特徴について、解説していきますね。
本記事は、MM総研「ブロードバンド回線事業者の加入件数調査」を参考にしています。
光回線の種類①:NTT回線(共有型)


光回線の1種類目は、NTT回線(共有型)です。
- ドコモ光
- ソフトバンク光
- 楽天ひかり
NTT回線(共有型)は、フレッツ光をプロバイダ各社で共有しています。
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NTT回線(共有型)は「光コラボ」と呼ばれ、ユーザーの約7割がドコモ光とソフトバンク光で占められています。
特徴①:全国で利用ができる
NTT回線(共有型)の特徴1つ目は、全国どこでも利用ができること。
フレッツ光の人口カバー率は95%以上あり、基本的にはどこでも利用することが可能です。



NTT回線(共有型)は、転勤族におすすめの光回線です。
引越しが多い人は、光回線の種類を全国で使える光コラボから選びましょう。
特徴②:乗り換えが簡単にできる
NTT回線(共有型)の特徴2つ目は、光回線間の乗り換えが簡単にできること。
利用している光回線はフレッツ光で共通のため、光コラボ同士であれば工事が不要で、ONU(光終端装置)の交換だけで乗り換えが完了します。



光回線の工事が面倒くさいという人は、NTT回線(共有型)がおすすめです。
賃貸物件に引っ越す場合、建物にNTTマンションタイプが導入されていれば、宅内工事が不要になる場合があります。
特徴③:通信速度が遅くなりやすい
NTT回線(共有型)の特徴3つ目は、通信速度が遅くなりやすいこと。
フレッツ光を各通信会社で共有しているため、利用者数も多く、土日や夜間帯など混雑しやすい特徴があります。



NTT回線(共有型)は、光回線のシェア率が64.4%です。
NTT回線(共有型)を利用するなら、最新のIPv6に対応している通信会社を選びましょう。
最新の通信方式。
回線混雑が起きづらく、共有型の光回線でも速度が安定します。
光回線の種類②:NTT回線(専有型)


光回線の2種類目は、NTT回線(専有型)です。
- auひかり
- NURO光
NTT回線(専有型)は、NTTが利用していない光ファイバー(ダークファイバー)をレンタルし、独自の光回線としてサービスを提供しています。


特徴①:通信速度が速い
NTT回線(専有型)の特徴1つ目は、通信速度が速いこと。
専有型光回線のauひかりとNURO光は、光回線の速度ランキングで常に上位に位置しています。



NTT回線(専有型)は、テレワークを頻繁にする人におすすめの光回線です。
テレワーク以外でも、オンラインゲームやネット動画でストレスを感じたくない人は、光回線の種類は専有型を選びましょう。
特徴②:回線混雑が起きづらい
NTT回線(専有型)の特徴2つ目は、回線混雑が起きづらいということ。
独自の光回線でサービスを提供しているため、他社回線の影響はまったく受けません。



ネットの利用でストレスを感じたくないという人は、専有型の光回線がおすすめです。
光回線の種類が専有型なら、土日や夜間帯でもストレスフリーでインターネットが楽しめます。
特徴③:提供エリアが限定されている
NTT回線(専有型)の特徴3つ目は、提供エリアが限定されていること。
未提供エリアに住んでいる人は、専有型の光回線を利用したくても、契約することができません。
光回線 | 提供エリア |
---|---|
auひかり | 東海・関西・沖縄以外 |
NURO光 | 北海道・関東・東海・関西・中国・九州の一部 |



未提供エリアに引っ越す場合、契約期間が残っていれば、強制的に解約扱いになってしまいます。
光回線の種類を専有型にするならば、提供エリアは必ず確認しておきましょう。
光回線の種類③:電力系光回線


光回線の3種類目は、電力系光回線です。
- auひかり
- コミュファ光(東海)
- eo光(関西)
- メガ・エッグ光(中国)
- ピカラ光(四国)
- BBIQ(ビビック)光(九州)
電力系光回線は、電力会社が所有する光ファイバーを利用している光回線で、サービス提供は電力会社のグループ会社が行っています。


それでは、電力系光回線の主な特徴3つをご紹介していきます。
特徴①:混雑が起きづらい
電力系光回線の特徴1つ目は、混雑が起きづらいことが挙げられます。
NTT回線(専有型)と同様に、電力系光回線も独自の光ファイバーを利用しているため、他社回線の影響はまったく受けません。



通信速度ランキングでも、auひかり・NURO光に並んで上位に位置しています。
「通信速度は速い方がいい!」「土日や夜間帯もサクサク使いたい!」という人は、電力系光回線がおすすめです。
特徴②:スマホ割の対象キャリアがauとUQモバイル
電力系光回線の特徴2つ目は、auとUQモバイルがスマホ割の対象キャリアであることです。
電力系光回線とauもしくはUQモバイルをセットにすることで、最大1,100円/台がおトクになります。



格安ブランド「povo(ポヴォ)」は、スマホ割の対象ではありません。
auもしくはUQモバイルのユーザーであれば、光回線の種類は電力系光回線がおすすめです。
特徴③:電力提供エリアを飛び越えることができない
電力系光回線の特徴3つ目は、電力会社の管轄エリアを飛び越えて利用ができません。
電力会社は提供エリアが明確に区分されており、電力系光回線も電力提供エリアに準じています。
光回線 | 提供エリア |
---|---|
コミュファ光 | 愛知・岐阜・三重 静岡・長野 |
eo光 | 大阪・京都・兵庫 奈良・滋賀・和歌山 福井 |
メガ・エッグ光 | 広島・岡山・山口 島根・鳥取 |
ピカラ光 | 香川・愛媛・徳島 高知 |
BBIQ光 | 福岡・長崎・佐賀 熊本・大分・宮崎 鹿児島 |



関西エリアでeo光を使っていても、東海エリアに引っ越す場合、eo光を継続して利用することができません。
引越しなどが多い転勤族には、電力系光回線の長期割引プランはおすすめしません。
まとめ:光回線の種類
光回線の種類は、NTT回線の共有型と専有型+電力系光回線の3種類です。
- 転勤や引越しを頻繁にする人
- いろいろな光回線を使いたい人
- 開通工事を手短に済ませたい人
- 通信速度を重視する人
- 土日や夜間帯にネットをする人
- テレワークやオンラインゲームをする人
- 西日本エリアに住んでいる人
- 通信速度を重視する人
- auもしくはUQモバイルユーザー
利便性を求めるのか、通信速度を求めるかによって、おすすめの光回線の種類は異なります。



筆者は転勤族ですが、通信速度を重視してNURO光を選びました。
あなたのライフスタイルに合わせて、契約する光回線の種類を選んでいきましょう。
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