
光回線って色々あるけど、結局どれが1番おすすめなの?
そんな疑問にお答えします。
光回線を提供しているプロバイダは、2023年現在1,000社を超えていると言われています。



プロバイダごとにキャンペーンが違うので、比較をするだけでも大変ですよね。
しかし光回線の特徴でまとめてみると、実はたったの4種類に絞ることができます。
特徴 | 光回線の種類 | 代表的な光回線 |
---|---|---|
共有型 | フレッツ光 | フレッツ光 |
光コラボレーション | ドコモ光 ソフトバンク光 | |
専有型 | ダークファイバー | auひかり NURO光 |
電力系光回線 | コミュファ光 eo光 |
そこで本記事では通信会社の筆者が、光回線の種類と違いをわかりやすく解説していきます。
光回線は1度契約すると長期契約が必要になるので、回線選びに失敗したくない!という人はぜひ最後までお付き合いください。
光回線の速度ランキングをまとめた、こちらの関連記事もぜひ参考にしてください。


種類①:フレッツ光(共有型)


まず1種類目の光回線は、NTT東日本・西日本が提供しているフレッツ光になります。
後述する光コラボレーションでもフレッツ光が利用されており、1番知名度の高い光回線ではないでしょうか。
フレッツ光は全国で利用できる
NTT東日本・西日本が提供しているフレッツ光は、全国47都道府県で利用ができます。
専有型の光回線では利用できないエリアだったとしても、フレッツ光であれば提供エリア内であるケースも珍しくありません。
さらに2020年4月より、最大10Gbpsのフレッツ光クロスの提供が始まりました。
東日本 | 東京・神奈川・千葉・埼玉 |
西日本 | 愛知・静岡・岐阜 大阪・和歌山・京都・滋賀・兵庫 |
フレッツ光クロスの提供エリアはまだ限定的ですが、随時拡大が予定しています。
フレッツ光は別途プロバイダ契約が必要
フレッツ光は光回線サービスのみ提供されているため、別途プロバイダ契約が必要です。
インターネットの接続に必要なサービスで、高速道路で例えるなら料金所のような役割を果たします。
そのためフレッツ光の月額料金のほかに、プロバイダの契約+月額料金の支払いが必要です。



契約が面倒であることに加えて、別々の契約になるから料金も高くなってしまいます。
またフレッツ光とプロバイダの契約は別々のため、解約するときもNTT東日本・西日本と各社プロバイダへの申告が必要になります。
フレッツ光には入会特典がない
フレッツ光の公式サイトでは、月額料金の割引や工事費無料キャンペーン、キャッシュバックなどの入会特典がほとんど実施されません。
そのため新規契約をする場合でも、他社回線から乗り換える場合でも、フレッツ光を選ぶメリットはまったくありません。



代理店を経由すれば、キャッシュバックを実施しているところもありますけどね。
個人で利用する光回線を契約するなら、フレッツ光ではなく後述する光回線を選んだ方が、月額料金の面でも特典の面でもお得です。
種類②:光コラボレーション(共有型)


光回線の2種類目は、フレッツ光とプロバイダがセットになった光コラボレーションです。



光回線とプロバイダがセットになっているから、契約手続きも非常に簡単ですよ。
光コラボレーションは全国で利用できる
光コラボレーションはフレッツ光を利用しているため、全国47都道府県で利用ができます。
auひかりやNURO光などの専有型の光回線が利用できない地域でも、光コラボレーションであれば契約することは可能です。



エリアが問われないので、引越しが多い転勤族でも安心して契約できます。
またフレッツ光クロスに対応している地域であれば、最大10Gbpsの契約ができる光コラボレーションも増えてきました。
光コラボレーションは乗り換えが簡単
光コラボレーションは、フレッツ光や他社光コラボ回線からの乗り換えが非常に簡単です。
光コラボレーションで利用されている光回線はフレッツ光のため、他社光コラボに乗り換える場合には機器交換だけで完了します。



ONU(回線終端装置)の交換だけで乗り換えられるので、開通工事がいりません。
そのため光コラボレーションであれば、契約期間ごとに光回線を乗り換えて、入会特典でお得に利用し続けることも簡単にできます。
光コラボレーションは混雑しやすい
光コラボレーションはプロバイダ各社でフレッツ光を共有しているため、夜間帯や休日などに回線混雑がしやすいデメリットも抱えます。


そのためドコモ光が混雑していなくても、ソフトバンク光が混雑していれば、ドコモ光の利用者の通信速度も遅くなってしまいます。



光コラボレーションの光回線では、IPv6(IPoE)接続の利用がおすすめですよ!
IPv6(IPoE)接続を利用できれば、回線混雑を避けることができるため、光コラボレーションでも快適な通信速度を維持できるでしょう。


IPv4とIPv6の違いを詳しく知りたい人は、こちらの関連記事もご確認ください。


種類③:ダークファイバー(専有型)


光回線の3種類目は、光ファイバーを専有できるダークファイバー系の光回線です。
ダークファイバー系の光回線は、NTT東日本・西日本が利用していない光ファイバーをレンタルし、独自の光回線として提供しています。



光コラボと同様に光回線とプロバイダがセットなので、契約手続きが非常に簡単です。
ダークファイバーは通信速度が速い
ダークファイバーを利用した光回線は、独自の光回線として利用者に提供しているため、通信速度が速いという特徴があります。


ダークファイバー系の光回線は専用ネットワークで運用されているため、混雑が起きやすいと言われる時間帯でも速度が安定しています。
その証拠に光回線の速度ランキングでは常に上位に位置しており、速度を重視する利用者にはダークファイバー系光回線がおすすめです。



テレワークやネット動画はもちろん、FPSのオンラインゲームにも十分対応できます。
ダークファイバー系の光回線であるNURO光の通信速度を測定した結果は、こちらの関連記事で確認することができます。


ダークファイバーは乗り換えが面倒
ダークファイバーの光回線は独自の光ファイバーを利用しているため、乗り換えのときには既存の光ファイバーが流用できません。
そのため他社回線から乗り換えるときも、他社回線に乗り換えるときも、開通工事が毎回必要になります。





工事が混み合っている時期だと、開通までの時間も相当待たされることになります。
特にNURO光の場合には、工事が2回も行われるため、2~3ヶ月は覚悟をしましょう。
ダークファイバーは地域限定の光回線
ダークファイバー系の光回線であるauひかりとNURO光は、提供エリアが限定されています。
auひかり(ホームタイプ) | 北海道・青森・秋田・岩手・山形・宮城 福島・東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬 茨城・栃木・新潟・長野・山梨・石川 富山・福井・鳥取・岡山・島根・広島 山口・香川・徳島・愛媛・高知・大分 宮崎・福岡・熊本・佐賀・長崎・鹿児島 |
NURO光 | 北海道・宮城・東京・神奈川・埼玉 千葉・茨城・栃木・群馬・愛知・静岡 岐阜・三重・大阪・兵庫・京都・滋賀 奈良・広島・岡山・福岡・佐賀 |
そのため提供エリア外の地域では、auひかりもNURO光も契約することができません。
また提供エリア内で利用していた場合でも、転勤などでエリア外に引越す場合には継続利用ができないため、強制的に解約となります。



継続できない場合には、解約違約金や工事費の残債を支払う必要があります。
全国転勤が定期的にあるサラリーマンの場合では、auひかりやNURO光などのダークファイバー系光回線にはリスクが伴います。
種類④:電力系光回線(専有型)


光回線の4種類目は、電力会社が所有する独自の光ファイバーを利用する電力系光回線です。
電力系光回線は電力会社のグループ会社によって運営されており、エリアごとに利用できる回線が異なります。



auひかりも関東の一部で、東京電力から買い取った光ファイバーを利用しています。
電力系光回線は通信速度が速い
ダークファイバーと同じく、電力系光回線も専有型の光回線となるため、通信速度が速いという特徴があります。


またネットワークも完全に他社回線から分離されているため、夜間帯でも回線混雑も起きづらく、通信速度が安定していると評判です。
電力系光回線も速度ランキングでは常に上位に位置しており、通信速度を重視する人におすすめの光回線と言えます。



各地域でオリコン顧客満足度がNo.1なのも納得ですね。
電力系光回線の提供エリアにお住まいなら、ぜひ試してもらいたい光回線の1つです。
電力系光回線は各種セット割がお得
電力系光回線は、親会社である電力会社との組み合わせで、お得な特典が受けられます。
光回線 | 特典 |
---|---|
コミュファ光 | カテエネポイントが付与 |
eo光 | eo電気の基本料金無料 |
メガ・エッグ光 | 月額料金が550円割引 |
ピカラ光 | 戸建て:1,000円割引 マンション:800円割引 |
BBIQ光 | 月額料金が110円割引 |



特に月額料金が割引される3社は、絶対に電気とセットにした方がお得ですよ。
さらにKDDIと電力会社は協業関係にも当たるため、電力系光回線ではKDDIグループのスマホセット割が適用されます。
auスマホの割引プラン
1,100円/月の割引プラン | 使い放題MAX 5G ALL STARパック2 使い放題MAX 5G/4G テレビパック 使い放題MAX 5G/4G Netflixパック(P) 使い放題MAX 5G/4G Netflixパック 使い放題MAX 5G/4G DAZNパック 使い放題MAX 5G with Amazonプライム 使い放題MAX 5G/4G |
550円/月の割引プラン | スマホミニプラン 5G/4G |
UQモバイルの割引プラン
1,100円/月の割引プラン | トクトクプラン、ミニミニプラン |
638円/月の割引プラン | くりこしプランS/M +5G |
858円/月の割引プラン | くりこしプランL +5G |
電力系光回線は地域限定の光回線
電力系光回線の提供エリアは、親会社である電力会社の管轄エリアと同じです。
光回線 | 提供エリア |
---|---|
コミュファ光 | 愛知・岐阜・三重 静岡・長野 |
eo光 | 大阪・京都・兵庫・奈良 滋賀・和歌山・福井 |
メガ・エッグ光 | 広島・岡山・山口 島根・鳥取 |
ピカラ光 | 香川・愛媛・徳島・高知 |
BBIQ光 | 福岡・長崎・佐賀・熊本 大分・宮崎・鹿児島 |
そのため同一エリア内での引越しの場合には継続利用ができますが、異なるエリアに引越す場合には強制的に解約となります。



ちなみに他社回線に乗り換える場合でも、改めて開通工事が必要になります。
引越しが多い転勤族であれば、解約違約金のリスクがあるため、光コラボレーションの光回線をおすすめします。
電力系光回線をもっと詳しく知りたい人は、こちらの関連記事もあわせてご確認ください。


最適な光回線の種類とは?


4種類の光回線の中で、あなたに最適な光回線をタイプ別に探していきましょう。
光回線をお得に利用したい
光回線をお得に利用したいのであれば、以下の種類がおすすめです。
光回線とプロバイダがセットのため、個別契約のフレッツ光よりもお得に利用できます。
さらに、キャッシュバックや工事費無料のキャンペーンなどの入会特典も充実しています。
通信速度にこだわりたい
通信速度を重視する場合には、以下の種類がおすすめです。
テレワークやネット動画、オンラインゲームを頻繁にする人は、通信速度が速いダークファイバーか電力系光回線を選択してください。
いずれも独自の光ファイバーを利用しているため、他社回線の影響をまったく受けず、安定した速度でインターネットが楽しめます。
ただし提供エリアが限定的で、乗り換えの場合には開通工事が毎回必要。
定期的に光回線を乗り換えたい
定期的に光回線を乗り換えて、入会特典でお得に光回線を利用したい場合には、以下の種類がおすすめです。
光回線がフレッツ光で共通している光コラボレーションであれば、他社回線に乗り換える場合でも工事をする必要がありません。
機器の交換だけで乗り換えが完了するため基本工事費もかからず、定期的にキャッシュバックなどの特典を受け取ることができます。
転勤族のサラリーマン
引越しなどが多いサラリーマンには、以下の種類の光回線がおすすめです。
全国47都道府県で利用ができるため、転勤先でも同じ光回線を継続することができます。
さらに引越し先にフレッツ光が導入されていれば、移転手続きだけで光回線の利用を再開することも可能です。
ちなみに光コラボレーションの中には、契約期間の縛りがない光回線もあるので、気になる人は関連記事もあわせてご確認ください。


西日本エリアに住んでいる
西日本エリアにお住まいの人は、以下の種類の光回線がおすすめです。
電力系光回線は西日本エリアにしか提供されていませんが、電気とセットにすることで月額料金が非常にお得になります。
担当地域のオリコン顧客満足度でも上位を獲得しているため、西日本エリアに住んでいる人にはぜひ使ってもらいたい光回線です。
まとめ:最適な光回線の種類を把握して、快適・お得に利用しよう
光回線を提供している会社は星の数ほどありますが、以下の4種類に分類できます。
特徴 | 光回線の種類 | 代表的な光回線 |
---|---|---|
共有型 | フレッツ光 | フレッツ光 |
光コラボレーション | ドコモ光 ソフトバンク光 | |
専有型 | ダークファイバー | auひかり NURO光 |
電力系光回線 | コミュファ光 eo光 |
あなたが光回線を利用する目的やライフスタイルによって、最適な種類の光回線を選んでいくことが重要です。
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