光回線を提供している会社は、1,000社を超えると言われています。
代表的なフレッツ光をはじめ、スマホとセットにするとお得なドコモ光やソフトバンク光、通信速度が速いauひかりやNURO光。
それ以外にもたくさんの光回線が提供されているので、いったいどれを選んでいいのかわからなくなりますよね?
そこで本記事では、4種類に分類できる光回線のそれぞれの特徴を解説し、光回線の配線方式による違いについてもご紹介していきます。
- 自分にピッタリな光回線を契約したい
- 光回線選びで失敗したくない
- それぞれの光回線の特徴が知りたい
1度契約すると長い間使い続ける光回線だからこそ、納得したものを使いたい!と言う方は、ぜひ最後まで本記事にお付き合いください。
筆者のプロフィール
HIRO
マンションオーナーや管理会社向けに、光回線を提案している業界15年目の営業マンです。全国各地の光回線に携わり、業界の最新情報や裏事情などにも熟知。当メディアでは他サイトでは絶対に手に入らない、光回線のお得な情報や裏ワザなどをご紹介します。
こちらの記事もおすすめ
光回線の種類について
光回線には、契約体系や光ファイバーの種類によって、大きく4つに分けることができます。
- フレッツ光 (共有型)
知名度が高く全国で利用できるが、プロバイダ契約が別途必要となる。 - 光コラボ (共有型)
フレッツ光が利用されており、プロバイダもセットになっている。 - ダークファイバー (専有型)
提供エリアは限定されているが、通信速度が高速で安定している。 - 電力系光回線 (専有型)
提供エリアは非常に狭いが、電気とセットプランでお得に利用できる。
4種類の光回線の特徴を詳しくご紹介していきますので、どのタイプがあなたにピッタリなのか確認していきましょう。
フレッツ光 (共有型)
フレッツ光は、NTT東西から提供されている光回線で、日本全国で利用することができます。
現在、1Gbpsのフレッツ光ネクストが主流ですが、高速10Gbpsのフレッツ光クロスも一部地域で提供され始めています。
ただし、フレッツ光は光回線サービスに限定されているため、別途プロバイダとの契約が必要となります。
また、プロバイダによって通信速度やサービス品質が異なるため、他の種類と比べて多少複雑な光回線であると言えます。
こちらの記事もおすすめ
光コラボレーション (共有型)
光コラボレーションは、フレッツ光とプロバイダが一体型になっている光回線です。
- ドコモ光
- ソフトバンク光
- ビッグローブ光
光回線とプロバイダがセット契約になるため、フレッツ光よりも手続きが簡単で、料金プランや入会特典などもお得に設定されています。
また、光コラボ間での乗り換えには開通工事が不要になるため、利用中の光コラボが気に入らなかったら簡単に乗り換えできます。
ただし、光コラボではフレッツ光をシェアしているため、ピークタイムには通信速度が遅くなりやすいというデメリットがあります。
ダークファイバー (専有型)
ダークファイバーの光回線は、NTT東西から利用されていない光ファイバーをレンタルし、独自の光回線として提供されています。
- auひかり
- NURO光
他社光回線の影響をまったく受けないため、通信速度が非常に高速で、通信品質も安定しているという特徴があります。
特に、大容量のデータ転送やオンラインゲームをする方にはピッタリな光回線であり、通信速度に関するストレスはなくなるでしょう。
ただし、フレッツ光や光コラボと比べて提供エリアが狭く、他社回線からの乗り換えの場合には必ず開通工事が必要になります。
こちらの記事もおすすめ
電力系光回線 (専有型)
電力系光回線は、電力会社が所有する光ファイバーを利用した光回線で、電力会社のグループ会社によって提供・運営がされています。
- 東海エリア : コミュファ光
- 関西エリア : eo光
- 中国エリア : メガ・エッグ光
- 四国エリア : ピカラ光
- 九州エリア : BBIQ光
ダークファイバー同様に、他社光回線の影響をまったく受けないため、通信速度が非常に高速で安定していることが特徴です。
また、電力系光回線では電気契約とセットにすることで、月額料金に割引が適用される独自のキャンペーンが行われています。
ただし、電力系光回線の提供エリアは非常に狭いため、転勤族など引越しが多い人には使いづらい一面もあります。
こちらの記事もおすすめ
光回線の配線方式の種類
光回線の種類とあわせて、マンションでは配線方式でも、通信速度が大きく異なります。
- FTTH(Fiber to the Home)
最大通信速度 : 10Gbps
直接光ファイバーを引き込む方式で、最も高速で安定した通信が可能。 - FTTB(Fiber to the Building)
最大通信速度 : 10Gbps
建物の基点まで光ファイバーを引き、宅内まではLANケーブルを利用。 - VDSL(Very-high-bitrate Digital Subscriber Line)
最大通信速度 : 100Mbps
建物の基点まで光ファイバーを引き、宅内までは電話ケーブルを利用。
これらの光回線の配線方式の違いと、それぞれのメリットやデメリットを詳しく解説します。
FTTH (Fiber to the Home)
FTTHの配線方式では、建物共有部まで引き込んだ光ファイバーを光スプリッターで分岐し、各契約者にサービスを提供しています。
FTTHでは、契約者ごとに回線終端装置(ONU)がレンタルされ、各戸で最大1Gbpsの通信速度が利用できることになります。
大容量のデータ転送や高画質の動画ストリーミングもスムーズに行えるため、光回線を快適に利用するならFTTH一択といえるでしょう。
ただし、光ファイバーが配線されていない場合には開通工事が必要になるため、利用できるまでに時間がかかることがデメリットです。
FTTB (Fiber to the Building)
FTTBは建物の主要な接続点まで光ファイバーが引かれ、そこから各宅内へは既存の配線を使用してインターネットが提供されます。
すでに共有部から宅内までにケーブルが配線されていることが多く、申し込みから開通までの期間が短くなるという特徴があります。
また、LANケーブルを利用して各戸にサービス提供するケースが一般的で、LANケーブルの規格によっては最大10Gbpsにも対応可能です。
ただし、建物全体で1本の光ファイバーをシェアするため、利用者が多い時間帯には通信速度が低下しやすいデメリットも抱えています。
VDSL (Very-high-bitrate Digital Subscriber Line)
VDSLは、既存の電話ケーブルを利用してインターネット接続を提供する技術です。
主に、光ファイバーの配線工事ができない古い建物に多く採用されており、壁を貫通させるような大掛かりな工事が不要となります。
ただし、VDSL方式の通信速度は最大100Mbpsとなるため、大容量のデータ転送やオンラインゲームには不向きとされています。
こちらの記事もおすすめ
光回線の種類はどれがおすすめ?
光回線を選ぶ際は、利用ニーズに応じた最適な種類を選ぶことが重要です。
高速通信を求める方、コストを重視する方、頻繁に引越しをする方など、それぞれの状況に最適な光回線の種類を紹介します。
最適なサービスを選ぶことで、快適なインターネットライフを実現しましょう。
通信速度を重視する人
高速通信を求めるユーザーには、ダークファイバーや電力系光回線がおすすめです。
- NURO光
- auひかり
- コミュファ光
- eo光
これらの光回線は専用の光ファイバーを利用するため、他のユーザーと帯域を共有せず、一貫した高速通信を可能にします。
特に、動画ストリーミング、大容量データのアップロード、オンラインゲームなど、大量のデータ転送を必要とする用途にピッタリです。
料金プランを重視する人
コストパフォーマンスを最も重視するなら、スマホとセットで割引が適用される光コラボレーションがおすすめです。
- ドコモ光
- ソフトバンク光
- ビッグローブ光
光コラボレーションはフレッツ光のインフラを利用しながらも、独自の料金プランやキャンペーンが提供されています。
また光コラボでは、フレッツ光や他社光コラボからの乗り換えに開通工事が不要なため、その時その時で最適な光回線を利用できます。
これにより、本家フレッツ光よりも安い料金で利用ができるため、月々の出費を抑えたいユーザーには最適な選択肢と言えるでしょう。
転勤などで引っ越しが多い人
頻繁に引越しをする方には、フレッツ光や光コラボレーションがおすすめです。
フレッツ光の光ファイバー網は全国に提供されているため、どこへ引越しても同じ光回線を利用することができます。
また、解約違約金が不要な光回線も提供されているため、契約期間に縛られることなく、柔軟に光回線を利用することができるでしょう。
- enひかり
- エキサイトMEC光
- @スマート光
こちらの記事もおすすめ
光回線の種類についてよくある質問
光回線の種類について、よくある質問をまとめました。
光コラボレーションとは何ですか?
NTTフレッツ光の光ファイバー網を利用した、各社独自の光回線サービスを意味しています。
全国で利用できることに加えて、光コラボ間での乗り換えには、開通工事が必要ありません。
ダークファイバーとは何ですか?
NTT東西から光ファイバーをレンタルして、独自の光回線としてサービスを提供している光回線を指します。
この方式では他社ユーザーの影響を受けないため、通信速度が速く安定していることが特徴と言えます。
電力系光回線の特徴は?
電力会社が所有する光ファイバーが利用された、独自の光回線です。
提供エリアは非常に狭いですが、電気契約とセットにすると、お得な割引が適用されることが特徴です。
FTTBやVDSLの建物で、FTTHに切り替えることはできますか?
集合住宅の場合にはFTTHに切り替えるために、建物のオーナーさんや管理組合の承諾を取る必要があります。
通信速度を重要視する人は、入居する前に光回線の配線方式について確認しておくことをおすすめします。
まとめ:ライフスタイルによって4種類の光回線を使い分けよう!
光回線は光ファイバーの種類に応じて、4つに分類することができます。
- フレッツ光 (共有型)
知名度が高く全国で利用できるが、プロバイダ契約が別途必要となる。 - 光コラボ (共有型)
フレッツ光が利用されており、プロバイダもセットになっている。 - ダークファイバー (専有型)
提供エリアは限定されているが、通信速度が高速で安定している。 - 電力系光回線 (専有型)
提供エリアは非常に狭いが、電気とセットプランでお得に利用できる。
また、建物内の配線方式においても3種類に分類でき、それぞれの方式によって通信速度や安定性が異なってきます。
- FTTH(Fiber to the Home)
最大通信速度 : 10Gbps
直接光ファイバーを引き込む方式で、最も高速で安定した通信が可能。 - FTTB(Fiber to the Building)
最大通信速度 : 10Gbps
建物の基点まで光ファイバーを引き、宅内まではLANケーブルを利用。 - VDSL(Very-high-bitrate Digital Subscriber Line)
最大通信速度 : 100Mbps
建物の基点まで光ファイバーを引き、宅内までは電話ケーブルを利用。
あなたのライフスタイルやよく利用するコンテンツに応じて、上手に光回線の種類を使い分けていくことが重要になってきます。
こちらの記事もおすすめ
コメント