- 格安スマホを使っている
- 光回線の料金を下げたい
- でも安定した回線速度は欲しい
そんな欲張りな人に、格安光回線のenひかりをご紹介します。
enひかりとは、株式会社縁人が運営する光コラボの光回線の1つです。
格安スマホのような光回線を目指していて、月額料金が格安+シンプルなのが特徴。
(関連記事:enひかりの料金)
主要回線と比べると知名度はありませんが、回線速度は大手と比べても遜色ありません。
そんなenひかりの回線速度を中心に、本記事をまとめました。
格安光回線「enひかり」の回線速度が気になる人は、ぜひ最後までお付き合いください。
▼ 格安だけど速度が速い光回線 ▼
【 筆者のプロフィール 】
光回線やIoT機器を取り扱う通信会社に勤めています。
ユーザー目線の情報を届けたいと思い、本ブログを立ち上げました。
格安光回線「enひかり」の回線速度

格安光回線「enひかり」の回線速度は、格安スマホのように遅くなりやすい光回線なのか?
そんな疑問に応えるため、enひかりの回線速度を調査してみました。
enひかりの最大通信速度
enひかりの最大通信速度は、下り・上りともに1Gbpsです。
フレッツ光とプロバイダがセットになった光回線だから、回線速度は主要光回線と変わりません。
また「enひかりクロス」という10Gbps対応のプランもあり、ドコモ光やソフトバンク光と遜色ありません。
実際の速度(実測)も安定している
enひかりの回線速度を測定した結果です。
時間帯 | 下り | 上り | ping |
---|---|---|---|
朝 | 381 | 320 | 16 |
昼 | 382 | 321 | 14 |
夕方 | 345 | 269 | 16 |
夜間 | 355 | 291 | 19 |
深夜 | 441 | 324 | 16 |
enひかりの実測データは時間帯を問わず、下りの速度が300Mbpsでています。
この速度であれば、テレワークやオンライン授業は問題なく対応でき、オンラインゲームも対応できます。
次に、他社光コラボとの回線速度を比較してみます。
enひかりと主要光回線の速度比較
enひかりと主要光回線5社の速度比較です。
平均速度 (下り) | 平均速度 (上り) | |
---|---|---|
enひかり | 361Mbps | 283Mbps |
ドコモ光 | 259Mbps | 204Mbps |
ソフトバンク光 | 307Mbps | 208Mbps |
楽天ひかり | 197Mbps | 174Mbps |
auひかり | 399Mbps | 349Mbps |
NURO光 | 500Mbps | 440Mbps |
enひかりは、ドコモ光・ソフトバンク光・楽天ひかりよりも回線速度が速いです。
格安光回線だからといって、特別速度が遅いわけではないんですね。
NURO光とauひかりは、光コラボではありません。
独自の光回線を使っているので、回線速度は速い傾向にあります。
▼ 格安だけど速度が速い光回線 ▼
enひかりの速度が速い2つの理由

enひかりの回線速度が速いのには、2つの理由があります。
- フレッツ光の回線を利用している
- ユーザー数がそこまで多くない
それぞれを説明します。
フレッツ光の回線を利用している
enひかりは、ドコモ光やソフトバンク光と同じく、NTTのフレッツ光を利用した光回線です。
フレッツ光の光ファイバーを利用して通信をやり取りするため、回線速度は1Gbps。
もちろん、テレワークやオンライン授業も問題なく対応できます。
ドコモ光やソフトバンク光との違いは、契約先と経由するプロバイダが違うだけです。
ドコモ光やソフトバンク光からenひかりに乗り換える場合は、通信機器(ONU)の交換だけで乗り換えが完了します。
ユーザー数がそこまで多くない
enひかりのユーザー数がそこまで多くないことも、回線速度が速い理由の1つになります。
現状、光コラボの契約数の7割がドコモ光とソフトバンク光に偏っています。
コラボ光の契約数シェアでは、スマートフォンとのセット販売が引き続き好調なNTTドコモが700万件を超え、引き続き首位。ソフトバンクと合わせた携帯2キャリアのシェアは、引き続き7割超を占める。
MM総研「ブロードバンド回線事業者の加入件数調査」
通信の性質上、ユーザー数が多い=プロバイダに負荷がかかり、回線速度が遅くなります。
※プロバイダの処理速度にもよる
ドコモ光やソフトバンク光と比べると、そこまでユーザー数が多くないenひかりは、回線速度が速い状態をキープできるというわけです。
enひかりのおすすめオプション

enひかりの回線速度を安定させたいなら、IPv6のオプションには必ず加入しましょう。
オプション | 月額料金 |
---|---|
v6プラス | 198円 |
transix (トランジックス) | 198円 |
Xpass (クロスパス) | 198円 |
※Wi-Fiルーターにあわせて、どれか1つに申し込めばOK
IPv6のオプションに加入すれば、回線速度を安定させることができるからです。
IPv6のオプションをおすすめする背景として、コロナ禍における通信需要が増加し続けていることが挙げられます。
FTTH事業者の契約件数シェア(2021年3月末)では、NTTの光回線(フレッツ光およびコラボ光)契約数が東西合計で2256.4万件(シェア64.4%)となった。2020年度の純増数は90.6万件で、市場全体と同様に2011年度以来の高い伸びとなった。
MM総研「ブロードバンド回線事業者の加入件数調査」
従来の通信方式(IPv4)ではユーザーが飽和状態のため、通信の混雑から回線速度が遅くなります。
しかしIPv6のオプションに加入することで、ユーザーの少ない通信ルートが利用できるようになり、回線速度を安定させることができるわけです。
enひかりの回線速度が遅いときの2つの対策

enひかりの回線速度が遅い場合には、2つの対策があります。
- Wi-Fiルーターを買い替える
- 専有型の光回線に乗り換える
それぞれを見ていきます。
Wi-Fiルーターを買い替える!
enひかりの回線速度が遅い場合には、利用しているWi-Fiルーターを確認しましょう。
Wi-Fiルーターの種類によっては、1Gbpsの回線速度に対応していない場合が考えられます。
Wi-Fi規格 | 最大通信速度 |
---|---|
IEEE802.11ax (Wi-Fi6) | 9.6Gbps |
IEEE802.11ac (Wi-Fi5) | 6.9Gbps |
IEEE802.11n (Wi-Fi4) | 600Mbps |
11n(Wi-Fi4)のルーターの場合、1Gbps(=1000Mbps)の光回線でも、600Mbpsまでの速度でしか利用できません。
最新の11ax(Wi-Fi6)はまだまだ値段が高いので、1Gbpsに対応している11ac(Wi-Fi5)がおすすめです。
筆者おすすめのWi-Fiルーター
専有型の光回線に乗り換える!
Wi-Fiルーターを交換しても速度の改善が見られないときは、専有型の光回線がおすすめです。
他サイトでは、ドコモ光やソフトバンク光が推されていましたが、ぶっちゃけ乗り換えても改善することはないでしょう。
ドコモ光もソフトバンク光も、enひかりと同じくフレッツ光を共有しているためです。
専有型の光回線(NURO光、auひかり、電力系光回線)をおすすめする理由は、独自の光回線を使っていること。
光コラボと比べて、他社ユーザーをまったく受けない光回線なので、回線速度が圧倒的に速くなります。
筆者おすすめの光回線

▼ 回線速度No.1の光回線 ▼
まとめ
enひかりは格安光回線に位置づけられますが、使っている光回線はフレッツ光です。
格安スマホのように大手のユーザーが優先されるわけでもなく、むしろドコモ光やソフトバンク光よりも速い結果となりました。
専用回線(NURO光、auひかり、電力系光回線)と比べると回線速度は落ちますが、テレワークやオンライン授業には十分対応できます。
その上、月額料金も格安でシンプルです。
(関連記事:enひかりの料金)
格安スマホのように毎月の固定費を削減するなら、格安光回線「enひかり」がおすすめです。
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