おてがる光の通信速度を徹底解説！遅い・繋がらないという噂は本当？

そんな疑問にお答えします。

契約期間の縛りがない格安光回線「おてがる光」はフレッツ光を利用しているため、主要光回線と同様に通信速度は快適です。

ただしIPv6接続オプションに加入しなければ主要光回線と同く、混雑する時間帯に速度が遅くなりやすい特徴があります。

そこで本記事では通信会社に勤める筆者が、おてがる光の速度について解説していきます。

おてがる光の通信速度

すべてのインターネット回線は、公式サイトに書かれている最大通信速度がそのまま利用できるわけではありません。

光回線では周辺地域のユーザーとシェアされるため1Gbpsの契約でも、実際の平均速度は200～300Mbpsと言ったところでしょう。

そこでおてがる光を利用する場合には、一体どれくらいの速度が利用できるのか？を速度の実測値から紐解いていきます。

時間帯別の通信速度

まずは、おてがる光の通信速度の平均値（直近3ヶ月）を確認してみましょう。

下りの平均速度が300Mbpsを超えているため、ネット動画やビデオチャットはもちろん、オンラインゲームでも快適に利用できます。

さらにPing値の平均も20ms以下のため、通信ラグもほとんど気にならないレベルです。

最大10Gbpsのおてがる光クロスについては、関連記事で詳しくまとめました。

主要光回線との速度比較

次に、おてがる光と主要光回線の平均速度を比較してみます。

独自回線のauひかりやNURO光にはさすがに勝てませんが、光コラボのドコモ光やソフトバンク光の平均速度と同等レベルです。

現在、ドコモ光やソフトバンク光のような光コラボを利用していて、通信費用を見直したい！という人にまさにおすすめの光回線です。

おてがる光の速度を快適にするならIPv6オプションがおすすめ

ただし、おてがる光を快適に利用したい場合には、IPv6接続オプションの加入は必須です。

IPv6接続オプションに加入しない場合には、従来式のIPv4（PPPoE）接続しかできず、速度が著しく低下することが見込まれます。

IPv4（PPPoE）接続の場合

おてがる光のIPv6接続オプションに加入しない場合は、IPv4接続しか利用できません。

IPv4（PPPoE）接続では、おてがる光本来のスペックが活かし切れておらず、特に昼間の時間帯の速度低下が著しいです。

ネット動画の視聴やテレワークでビデオチャットを利用すると、読み込み時間が長かったり落ちてしまう可能性もあります。

IPv6（IPoE）接続の場合

次に、IPv6接続オプションを利用した場合の平均速度を見てみましょう。

IPv6（IPoE）接続では速度のバラつきも少なく、時間帯を問わずに快適に利用できます。

IPv4接続とIPv6接続のイメージ

快適におてがる光を利用したいなら、165円のオプション料金を払ってでも、IPv6接続オプションには加入しておきましょう。

おてがる光の速度が遅い・繋がらない時の対処法

おてがる光を利用する前に、速度が遅い・繋がらない時の対処法を知っておきましょう。

対策①：まずは配線方式を確認する

おてがる光の通信速度が遅いと感じたら、コンセントの挿し込み口を確認しましょう。

画像のように光コンセントがあれば、光配線方式でネットワークが構築されているため、最大1Gbpsの通信速度が利用できます。

しかし電話ジャックにケーブルを挿し込むタイプであれば、おてがる光を契約しても1Gbpsの通信速度は確実に利用できません。

仮にVDSL方式だった場合には、ドコモ光やソフトバンク光に乗り換えても、同じフレッツ光を利用するので速度の改善はできません。

もしくはおてがる光の戸建てタイプを契約すれば、光ファイバーが直接引き込まれるので、最大1Gbpsが利用できるようになります。

対策②：すべての機器を再起動する

無事に光コンセントが設置されている場合でも通信速度が遅かった場合には、1度すべての機器を再起動してみましょう。

特にONU（回線終端装置）や無線LANルーターは電源を落とす習慣がないので、常時電源がONのままになっていることが多いです。

しかし電源を落とさずに利用し続けていると、通信機器はフリーズしやすくなり、通信速度が低下してしまう可能性もあります。

パソコンやスマホはもちろん、ONUや無線LANルーターも定期的に再起動をして、リフレッシュした状態で利用するようにしましょう。

対策③：IPv6オプションを契約する

回線が混雑しやすい時間帯に速度の低下が激しい場合には、IPv6接続オプションに加入することをおすすめします。

先述した通り、IPv4（PPPoE）では時間帯による速度のバラつきが大きく、まともに通信ができないことも想定できます。

IPv6接続オプションには165円/月の追加料金がかかりますが、それでも主要光回線よりも月額料金は格安で利用できます。

対策④：カスタマーセンターに確認

対策①～③を実施しても速度の改善ができなかったら、プロバイダ内で輻輳（回線混雑）が起きている可能性があります。

おてがる光のカスタマーセンターに連絡をし、障害やトラブルが起きていないかを確認してみましょう。

対策⑤：他社光回線に乗り換える

対策①～④までを実施しても改善の見込みがないなら、他社光回線に乗り換えましょう。

ただし他社光コラボに乗り換える場合には、おてがる光と同様にフレッツ光が利用されているので、速度の大幅な改善は期待できません。

速度の改善を目的に光回線を乗り換えるなら、独自回線であるNURO光やauひかり・電力系光回線がおすすめです。

乗り換え先の光回線の工事日が確定したら、おてがる光の解約手続きに移ります。

おてがる光のカスタマーセンターに連絡をし、解約の意思を伝えれば手続きは完了します。

おてがる光は契約期間の縛りがないので、いつ解約しても違約金等はかかりません。
※12ヶ月以内の解約に限り、工事費の残債がかかります

期日までに機器の返却をしなければ、追加料金が請求されてしまいます。

まとめ：おてがる光の速度

おてがる光の通信速度は、ドコモ光やソフトバンク光などの光コラボと同等レベルです。

おてがる光の知名度はそこまで高くはありませんが、毎月の通信料金を見直したいという人にはおすすめの光回線と言えます。

税金や物価の高騰がさらに見込まれるため、格安光回線「おてがる光」をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。